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知って得する業界コラム

トラベル業界の将来性が気になる方へ、
その不安を解消します

トラベル業界の将来性が気になる方へ、その不安を解消します
トラベル業界というと、景気に左右されやすい業界としても知られています。人が生きていく上で衣・食・住は欠かせないものですが、旅行はその中に含まれておらず、景気が悪くなると真っ先に苦しくなる業界だというイメージが強いという方も多いのではないでしょうか。
今後トラベル業界はどこに向かっていくのでしょうか、また将来性はどうなのでしょうか。
トラベル業界を目指す方に知っておいていただきたい、「これから」のお話です。

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旅行会社の大型倒産で業界全体の不安が増幅したが…?

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2017年に、トラベル業界を大きく揺るがす事件がありました。それは旅行会社大手が破産したという事件です。それまで頻繁に新聞広告などを出していたので名前を知っているという人は多いかと思いますが、その旅行会社が突然破産し、しかも同社の開催ツアーで旅行に出かけていた人には「自力で帰宅を」というとんでもない発言が会見で飛び出したのでした。
この一連の騒動では逮捕者まで出たため、トラベル業界に対して不安の目が向けられたのは言うまでもありません。これからトラベル業界を目指そうという人にとっても「本当に大丈夫?」と思ってしまったとしても無理はありません。
しかし、こうした旅行会社の大型倒産は初めてのことではありません。実はそれまでにも大手の旅行会社が経営破綻しており、いずれも今回をしのぐ規模でした。直近の一件だけでトラベル業界を不安視するのであれば、もっと大きな業界不安が過去にあったはずです。
つまり、トラベル業界で起きている倒産劇というのは、他の業界でも起きていることと何ら変わらないものです。

トラベル業界で囁かれている2020年問題の真実

ところで、トラベル業界には2020年問題という話題が囁かれています。2020年に何があるのかと言いますと、言わずと知れた東京オリンピックです。東京オリンピックまではインバウンド景気も順調に拡大するものの、2020年を境にその景気が冷え込んでしまうのではないかというわけです。
これがトラベル業界にどんな影響を及ぼすのかと言いますと、訪日外国人客の減少です。今やトラベル業界もインバウンド景気の恩恵を受ける業界の筆頭格で、膨大な数の訪日外国人客が旅行会社の売り上げを押し上げています。それが2020年を境にしぼんでしまうのでは、というわけです。
これについても、インバウンド景気を分析している専門家からは「彼らはオリンピックを見に来ているわけではない」と指摘します。まだオリンピックの会場すらできていない時にやって来ている訪日外国人客が、オリンピックが終わったことを理由に来なくなるというのは論理的に無理があるということです。
筆者もこれについてはその通りだと思います。今のインバウンド景気も中国をはじめとする新興国の景気が冷え込まない限りは落ち込むことはないでしょう。

実はトラベル業界は引く手あまたの状態

先ほど大手旅行会社の倒産について触れましたが、この時に注目された人たちがいます。それは就職が内定していた学生たちの存在です。すでに内定を受諾して就職活動を終えていた人たちに、突然入社する会社がなくなったという知らせが来たのですから、さぞや大変だろうと心配する声もありましたが、現実は違いました。
この旅行会社に内定していた学生たちのもとに、他の旅行会社から採用のオファーが殺到したのです。トラベル業界全体が人材不足なので、入社が内定していたほどの学生であればぜひ欲しいという考えが働いたものと見られます。結局この事件が示したのは、トラベル業界の好調と、就職市場が売り手市場になっているという事実でした。
日本には現在、年間3,000万人を超える訪日外国人客が訪れています。それに加えて日本の景気回復に伴って旅行に出かける人も毎年増加を続けています。これはつまり、旅行会社にとっての「お客さま」が増え続けていることを意味しています。日本の政府は訪日外国人客を4,000万人に増やす計画を進めているので、この計画通りになればさらにトラベル業界の活況は続くでしょう。
このようにトラベル業界は成長分野であり、これからも世界を多くの人が旅行する時代になるにつれて、その活躍の場は広がっていくのです。トラベル業界を目指しているものの不安を感じているという方には、ぜひこうした事実を知っておいていただきたいと思います。

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